(1)免許更新で不服申立したい

2013年2月24日、免許証更新に行ってきました。
警察の身勝手な取締りにより、運転免許証交付処分で不利益を被りましたので、行政不服審査法に基づく異議申立を提出することにします。

不服申立の書式は?どこに提出する?

さて、この不服申立、どのような書式で、どこに提出すれば良いのでしょうか?
事前に調べてみましたが、ハッキリした事は分かりませんでした。
免許証交付処分に不服のある人は大勢いるだろうと考えていたのですが、なぜか情報は少ないといった印象です。
前回の更新時に買わされた書籍「交通の教則」(※1)でも、「安全運転のしおり」でも、「わかる 身につく 交通教本」でも見つけることができませんでした。
交通違反点数や講習制度、免許を更新しなかった場合の失効といった事は書かれていますが、更新処分に不服がある場合の事は書かれていませんね。
まったく、役に立たない本を買わされたものです。振り返ってみてもこの本が役に立った記憶、無いですね~!
仕方ないので直接聞いてみる事にします。

もし、あなたが不服を申立てたいと考えてこのページに辿りついたのなら、是非、行政庁にどのように不服を申立てたら良いのかを聞いてみてください。
きっとどのようにすれば良いのか教えてくれます。
これは「教示制度」と言って、行政庁が処分をする際に不服申立てができる場合には、その処分を受ける相手方に対して不服申立てをする手続を教えなければならない、という制度があります。
もし、教示が行われなかった場合は、行政不服審査法の教示制度に違反しているとして、責任を追及することができると思います。

※1 2012年4月以降の更新講習から、新教本『わかる 身につく 交通教本』に統合されたようです。

教本の統合
2010年(平成22年)5月20日に行われた行政刷新会議による事業仕分けで、運転免許証更新時の講習で必ず配布される3 - 4冊の教本について、電通への随意契約を改め『交通の教則』を改良・縮小して、運転手の免許更新費用削減すべきとの仕分け人意見があった。
これを受け警察庁は、2011年(平成23年)5月12日、コスト削減のため『交通の教則』『人にやさしい安全運転』の2冊を統合し、分量も4分の1程度削減し、1冊の新教本とするという通達を発表。
2012年(平成24年)4月以降の更新講習には、新教本として『わかる 身につく 交通教本』が配布されている。

交通の教則」『ウィキペディア フリー百科事典日本語版』
更新日時: 2022年7月17日 16:41 (UTC)

不服申立について説明を受ける

さて、教示を求めて聞いたところ、私の場合は2回程担当部署を辿った末に受ける事ができました。
そこは、運転免許試験場の出口直前にある部署でしたね。更新された免許証を交付している部署でした。
そこで、免許証と一緒に次の紙も渡されていましたよ。

(お知らせ)

この処分(免許証の更新等をを言います。)に不服があるときはこの処分があったことを知った日の翌日から起算して60日以内に福岡県公安委員会に対して異議申立てをすることができます。
また、この処分があったことを知った日の翌日から起算して6箇月以内に福岡県を被告として(代表者は福岡県公安委員会となります。)、この処分の取消しの訴えを提起することもできます。
なお、処分の取消しの訴えは、異議申立てを行った後においては、その異議申立てに対する決定があったことを知った日の翌日から起算して6箇月以内に提起することができます。
福岡県公安委員会

全文

教示

異議申立ての説明を受ける

この紙、大きさが伝わりにくいと思いますが、約11cm×7cmほど。
だいたい免許証より一回り大きいくらいの紙です。

皆さんは、更新後の免許証を手にした時、どのような行動をとるでしょうか。
氏名や住所に誤りはないか。有効期間の帯の色、免許の条件や種類。それに、写真の写り具合を見て出口へ向かう。
その時、この紙は免許証の後ろに持っているかもしれませんが、免許証をいつもの場所に収納したところで、この紙の事など記憶にも残らなかったりして・・・
私が警察に不信感を持っている影響かもしれませんが、福岡県公安委員会は異議申立を減らすため、こういった出口直前で教示する運用をしているのではないか?と疑ってしまいますね。
悪く考えすぎでしょうか(^_^;)

表向きの理由としては「免許証と一緒に教示しているので、見落とす事がないため」といったところでしょうか。
それならば、是非、「交通の教則」にも載せて欲しい!免許の失効について書かれているあたりに、免許証の交付に不服がある場合の説明を明記してください!
こういう重要な情報、当日にメモ書き程度の紙で渡されるものではなく、本に載っていて事前に調べられる方が良いと思いませんか?
不服がある皆様は、このような教示を見落とさないように注意してくださいね。

私は、不服を申出るつもりで手続きをしていて、ようやくこの部署で説明を受ける事ができました。
ここで、異議申立の作成例と郵送先を教えてもらいました。
私があらかじめ準備していた書式と、説明のあった書式に若干違いがあったため、一旦持ち帰り、作成例の通りに作成して提出することにします。
こんなところで若干の違いを指摘され、それを理由に受け取りを拒否されるのも嫌ですからね。